撮影スポット15選サンクトペテルブルグのアートと歴史を堪能する旅

サンクトペテルブルグ
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血の上救世主教会

血の上救世主教会は1881年にこの場所で暗殺された当時のロシア皇帝アレクサンドル2世を鎮魂するために、彼の家族によって建てられました。

この教会の外観は7500㎡もの美しいモザイクで飾られており、完成までに24年の歳月が費やされています。

Image by Georg Adler from ixabay

個人的に血の上救世主教会が最も美しいのは、明け方の時間です。

美しいモザイクの教会が暖かい照明で照らされて、幻想的な姿を見せてくれます。

またサンクトペテルブルグはトロリーの架線など電線が多いので、昼間に撮影するとどうしても背景に電線が多く写りこんでしまうのですが、明け方の薄暗い時間だとそれが目立たなくなります。

美しい教会の外観を見たら、有料ですがぜひ教会内部にも足を踏み入れてください。

美しい教会の外観がクライマックスだと思いきや、教会の中にはさらに素晴らしい光景が広がっています。

教会内部の壁や天井はモザイクで描かれたイコンで装飾されており、息を飲む美しさです。

【撮影スポット情報】血の上救世主教会

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シンガー社ビル(ドーム・クニーギ)

サンクトペテルブルグのメインストリートであるネフスキー大通りのランドマークとなっているのが、このシンガービルです。

一階はドーム・クニーギという書店で、書籍や文房具のほかにサンクトペテルブルグのお土産も購入できます。

このビルの歴史は20世紀初頭まで遡ります。

このアールヌーボー様式の優雅で美しい建物は建築家Pavel Suzorの設計によるもので、1902年に着工して2年の歳月を経て1904年に完成しました。

このビルの名前にもなっているシンガー社はアメリカのミシンメーカーで、莫大な宣伝効果を狙ってネフスキー大通りの一等地に自社ビルを建てました。

当時シンガー社はニューヨークにもシンガータワーというランドマーク的な高層ビルを所有しており、ここサンクトペテルブルグにも同様の高層ビルを建てようとしましたが、エルミタージュ宮殿よりも高い建物を建ててはいけないというサンクトペテルブルグの法令があり、計画を断念しました。

そこで高さではなく、その美しさ・優雅さでサンクトペテルブルグのランドマークとなるべく、アールヌーボー様式のエレガントな建物を作りました。

完成当時は、低層階に銀行や衣料品店が入居し、上階がシンガー社の作業場となっていました。

シンガー社はこのビルを1917年まで所有していましたが、1917年に発生したロシア革命により共産主義の政府が誕生すると、新政府によってビルが強制収用され、1919年には国家出版社になります。

そして1938年に現在の書店がオープンしています。

数奇な運命をたどったこの美しい建物は、観光客だけでなくサンクトペテルブルグの住人をも100年間魅了し続けています。

【撮影スポット情報】シンガー社ビル(ドーム・クニーギ)

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カザン大聖堂

Image by MariaShvedova from Pixabay

シンガー社ビルの向かいに建つのが、カザン大聖堂です。

カザン大聖堂はロシア正教の教会で、サンクトペテルブルグのロシア正教の中枢を担っています。

建築家アンドレイ・ボロニキンによって1801年から1811年に建設されたこの大聖堂は、ローマのサンピエトロ大聖堂を意識したデザインになっており、小さな庭と中央の噴水を囲む印象的な石の列柱が目を引きます。

1812年にナポレオンとの戦争に勝利した際には、カザン大聖堂はロシア勝利の記念碑になりました。

捕らえられた敵軍の旗が大聖堂に置かれ、この戦争を勝利に導いた元陸軍総司令官ミハイル・クトゥーゾフは死後、カザン大聖堂に埋葬されました。

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エリセーフスキー食料品店

サンクトペテルブルグのメインストリート「ネフスキー通り」にある、エリセーフスキー食料品店です。

とても食料品店とは思えない豪華な内装の店内に、様々な高級食材や惣菜、お土産にも最適なチョコレートなどのお菓子類が売られています。

もともと創業者のエリセーフスキーはサンクトペテルブルグのシェレメテフ伯爵家に庭師として仕えていました。

1812年のクリスマスにシェレメテフ伯爵家では重要なゲストを招いたクリスマスパーティーが開かれることになりましたが、エリセーフスキーは新鮮なラズベリーを集めて伯爵に献上し、さらにそれを使ってクリスマスパーティーのゲストをもてなすことを提案しました。

この提案は見事に成功し、重要なゲストをもてなすことに成功した伯爵は、エリセーフスキーに非常に感謝します。そしてエリセーフスキーに対してどんな褒美が欲しいか尋ねました。

エリセーフスキーは伯爵に独立して商売することを願い出ます。

シェレメテフ伯爵はこの願いを聞き入れ、エリセーフスキーと妻に対してシェレメテフ伯爵家から離れて商売をすることを許可しました。

その後、エリセーフスキーは最も要求レベルの高い顧客を喜ばせる卓越した能力で、商売を発展させ、このエリセーフスキー食料品店をオープンさせます。

お店は建築家Gavriil Vasilyevich Baranovskyによるもので、外観や内装は初期アールヌーボー様式のデザインになっています。

花をモチーフにした装飾がふんだんに施され、金細工やアンティーク家具を用いて宮殿のような豪華さ・優雅さを演出しています。

この空間に足を踏み入れると、顧客にただ物を売るだけでなく、他の店にはない顧客体験を提供するというエリセーフスキーの優れたビジネス思考を体感できます。

【撮影スポット情報】エリセーフスキー食料品店

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フォンタンカ運河とアニチコフ橋

Image by Peter H from Pixabay

フォンタンカ運河はサンクトペテルブルグの中心部を流れる大運河でサンクトペテルブルグ東の夏の庭園付近からサンクトペテルブルグ西のフィンランド湾まで続いています。

フォンタンカ運河の両岸には美しい建物が並んでいて、運河クルーズの船に乗るとこの美しい景色を見ることができます。

奥に見える橋はネフスキー通りに架かるアニチコフ橋で、4つの馬の彫刻が象徴的な石造りの美しい橋です。

アニチコフ橋はエリセーフスキー食料品店からほど近い場所にありますので、エリセーフスキー食料品店を訪問した場合にはぜひ足を伸ばしてみてください。

【撮影スポット情報】フォンタンカ運河とアニチコフ橋

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聖イサク大聖堂

Image by Peter H from Pixabay

聖イサク大聖堂はロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルグの象徴とすべく、フランス人建築家Auguste Montferrandによって、1818年から1858年にかけて40年もの歳月をかけて建設されました。

大聖堂のファサードは数々の彫刻と巨大な列柱で飾られていますが、 巨大な列柱はすべて赤い花崗岩の一枚岩から掘り出されています。

Image by  Hans Hansen from Pixabay

春から夏にかけてイサク大聖堂の北側に広がるアレクサンダー庭園に行くと、手前には美しい花々や緑に覆われた庭園が広がり、背景にイサク大聖堂を望む景色を眺めることができます。

Image by Peter H from Pixabay

また、聖イサク大聖堂は高さ101.5mあるドームに登ることができ、そこからサンクトペテルブルグの街を一望することができます。

【撮影スポット情報】 聖イサク大聖堂

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メトロ1号線の駅

Image by Peter H from Pixabay

サンクトペテルブルクのメトロは、駅の美しさでも知られています。

特に1955年にサンクトペテルブルグで初めてのメトロが開通した際に作られた8つの駅は芸術性に優れていて必見です。

上の写真は、Avtovo(アフトヴォ)駅です。

ホームに降り立つと、大理石やガラスで装飾された46本もの列柱が並び、豪華なシャンデリアによって照明された宮殿のような空間が目に飛び込んできます。

ここサンクトペテルブルグ(旧レ-ニングラード)は、第2次世界大戦でレニングラード包囲戦という欧州で最も悲惨な戦いの舞台になった都市で、ドイツ軍に900日近くにわたって包囲され外部からの物資の供給が途絶えた結果、延べ67万人という餓死・戦死者を出しました。

そのような甚大な被害の末にドイツ軍に勝利したため、サンクトペテルブルグはロシアで英雄都市と呼ばれています。

この駅はこのレニングラード包囲戦をテーマにデザインされていて、プラットフォームの最後には、子供を抱いた女性を描いた大きなモザイクの壁画があります。

Image by Peter H from Pixabay

こちらはキーロフスキー ザボート駅(Kirovsky Zavod)

ザボート(Zavod)はロシア語で工場を意味しており、主にキーロフスキー工場の労働者の通勤のために作られた駅です。

キーロフスキー工場は鉄道車両や産業機械、兵器などを製造する1801年から続く工場で、サンクトペテルブルグの重工業を象徴する工場です。

そのため、この駅のデザインは産業の発展をテーマにしており、駅の壁にある高浮き彫りのレリーフは、電気、石油、炭鉱、金属生産など旧ソビエト連邦のさまざまな産業を表しています。

Image by Peter H from Pixabay

こちらはプーシキンスカヤ(プーシキン駅)です。

駅はロシア文学の父であるプーシキンをモチーフにしたデザインで、駅の端にプーシキンの彫刻が置かれています。

見るだけでも楽しい数々の駅舎をぜひ訪れてみてください。

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スモリニ・サボール

ネヴァ川のほとりに建つスモリニ・サボールは偉大な建築家が未完成のまま残したサンクトペテルブルグで最も美しい大聖堂のひとつです。

この大聖堂を設計したのはイタリア人建築家のバルトロメオ・ラストレッリ。

彼はエルミタージュ宮殿を始め、ペテルゴフ宮殿、エカテリーナ宮殿、ストロガノフ宮殿など、サンクトペテルブルグを象徴する多くの建築物を手掛けた建築家でした。

スモリニ・サボールはバルトロメオ・ラストレッリが最後に手掛けたプロジェクトの1つであり、彼が最も情熱を注いだ建築でした。

この大聖堂はロシアの女帝エリザベータの依頼により女子修道院と女子学校の施設の一部として建てられた大聖堂で、サンクトペテルブルグの他の大聖堂とは異なり、華麗でどこか女性的な印象です。

建築家はさらにこの教会の隣にペトロパヴロフスク要塞のペトル・パウェル大聖堂よりも高い鐘楼を建設する予定でしたが、女帝エリザベータが亡くなると建設は中止され、彼のビジョンを実現することは叶いませんでした。

【撮影スポット情報】スモリニ・サボール

 

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ボルシェオフチンスキー・モスト

Image by step-svetlana from Pixabay

ボルシェオフチンスキー ・モストはサンクトペテルブルグのネヴァ川に架かる橋で1911年に開通し100年の歴史を誇ります。

長さは334メートル、幅は23メートルあり、橋の中央部は大型船が通過できるように跳ね橋の構造になっています。

夕暮れになると美しくライトアップされるので、その時間帯に訪れるのがおすすめです。

スモリニ・サボールから近いので、スモリニ・サボールを訪問した際にはぜひ立ち寄ってみてください。

【撮影スポット情報】ボルシェオフチンスキー・モスト

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旧参謀本部ビル

参謀本部ビルは、建築家カルロ·ロッシによって設計され、1820年から10年間かけて建設されました。

ロッシは建物の設計にあたりエンパイア・スタイルを取り入れ、ビルの外観は質素かつ厳格なデザインとなっています。

また彼は2つの建物を凱旋門で繋げるというアイデアを盛り込んでいます。この凱旋門は1812年の祖国戦争でナポレオンに勝利したことを記念する凱旋門です。

参謀本部ビルの東棟には、財務省、外務省などが入居していましたが、2014年に改装され現在はエルミタージュ美術館の新館になっています。

また西棟は現在ロシア軍の西部地区軍の本部として使われています。

【撮影スポット情報】 参謀本部ビル

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エルミタージュ美術館

photo by Dennis Jarvis

ルーブル美術館、メトロポリタン美術館と並んで世界3大美術館のひとつといわれるエルミタージュ美術館

この美術館は冬宮殿、小エルミタージュ、大エルミタージュ、新館(旧参謀本部)の4つの建物から構成され、延べ23万平方メートルという広大な館内に、300万点以上もの絵画や彫刻、考古学品などが展示されています。

エルミタージュ美術館前に広がる宮殿広場に建つと、多くの彫刻や金装飾で飾られた3階建ての優雅で美しい冬宮殿を一望できます。

冬宮殿は、建築家バルトロメオ・ラストレッリの手によるもので、ロココ様式で1762年に8年の歳月をかけて完成しました。

エルミタージュ美術館はその内部も美しく装飾された多くの部屋で構成されており、それらの部屋は黄金の間を除いて自由に撮影が可能です。

エルミタージュ美術館の詳細な案内は下記にまとめていますのでご覧ください。

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ロシア鉄道博物館

ロシア鉄道博物館はバルチスカヤ駅に隣接して建てられているロシア最大の鉄道博物館で、ソビエト時代の貴重な蒸気機関車から電気機関車まで、ロシアの鉄道の歴史を代表する多くの車両が展示されています。

ガイドブックにはあまり載っていませんが、思わずInstagramにアップしたくなりそうな日本とは異なる少しレトロでカラフルな車両が沢山展示されているので、写真好きには外せないスポットです。

ロシア鉄道博物館の詳細については下記の記事にまとめていますので、ご覧ください。

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宮殿橋

Image by Julius Silver from Pixabay

エルミタージュ宮殿近くのネヴァ川に架かる橋で、大型船舶が航行できるように中央部が跳ね橋構造になっています。

1856に初めて作られた宮殿橋は浮橋構造で、位置も現在より下流に位置していましたが1897年に現在の場所に移されました。

Image by Peter H from Pixabay

そして 技術者のA.PshenitzkiyとR.Meltzerによって、現在の鉄製の橋が1916年に開通しました。

橋の一部は木製でしたが、驚くことに1978年まで一度も交換されることなく機能を果たしていました。

冬はネヴァ川が凍り船舶の航行が無いため、橋の開閉は夏季のみ行われています。開閉時間はこちらで確認できます。

【撮影スポット情報】宮殿橋

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ペトロパブロフスク要塞

Image by Luidmila Kot from Pixabay

スウェーデンからロシア帝国を防衛する目的で1703年に建設開始された要塞です。

この要塞が建設された当初、現在のサンクトペテルブルグ周辺は湿地帯でしたが、要塞の建設と共に都市建設が始まり、現在のサンクトペテルブルグが生まれました。

まさにサンクトペテルブルグ発祥の地です。

このペトロパブロフスク要塞の中央には高さ122.5mの高さの尖塔を持つペトロパウエル大聖堂があり、聖堂の中に歴代のロシア皇帝が埋葬されています。

ペトロパブロフスク要塞は、要塞の中よりも外からの方がより美しい姿をみることができます。

【撮影スポット情報】ペトロパブロフスク要塞

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ペテルゴフ宮殿とグランド・カスケード

Image by Ramon Perucho from Pixabay

サンクトペテルブルグから30km西にあるペテルゴフ宮殿は、皇帝の夏の住いとして作られたもので、壮大な庭園と芸術的な噴水で有名です。

噴水の中でも宮殿前にある「グランド・カスケード」は必撮です。

Image by Sonja CZESCHKA from Pixabay

宮殿は第2次世界大戦で噴水もろともドイツ軍に徹底的に破壊されてしまいましたが、戦後再建されました。

ロシア語ガイドのみですが、グランド・カスケード内部の仕組みを見学できるガイドツアーが夏季限定で実施されていて、興味深い噴水の仕組みを知ることができます。

【撮影スポット情報】ペテルゴフ宮殿とグランド・カスケード

 

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