台北一の絶景を独り占め!早朝の象山に登ってみた

台湾旅行情報

台北市にある象山は空へと伸びる台北101や台北の夜景がもっとも美しく見えるビュースポット。いま台湾で人気急上昇中の観光スポットです。

象山に登るのは時間がかかりそうなので、「台湾旅行中に早起き出来たら行ってみようかな」くらいに思っていたのですが、いざ象山に行ってみると私の中では台北市内で一番行って良かった観光地にランクインされました。

この記事では行って分かった象山の魅力や象山観光の所要時間、象山各所からの景色、行き方、トイレ情報などを解説します。

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象山ってどんな所?

Image by tingyaoh from Pixabay

象山の紹介

象山は台北市の東南にある標高183mの山で、1.5kmのハイキングコースが整備されています。

天気が良い日の日の入り1時間前に象山に登ると、「明るい昼間の台北の景色」と「夕焼けに染まる台北の景色」、さらに「台北の夜景」をすべて楽しむ事ができます。ただし週末、この時間帯は大変混雑します。

象山がすごく良かった理由

早朝の象山に登ってみて分かった、象山をおすすめできる理由を5つ紹介します。

理由① 台北101がある台北の全景を楽しめるから

高い所から台北を一望できる場所としては、象山の他にも台北101の展望台があります。私は台北101の展望台にも上ったのですが、景色として感動したのは象山の方でした。

その理由は、やはり台北101の存在感だと思います。

下に台北101展望台と象山からだいたい同じ方向を撮影した台北の写真2枚を並べますが、風水をデザインに取り入れた台北101が存在する景色の方が圧倒的に台北らしいと感じませんか?

台北101がいかに台北を象徴する存在かが分かります。

台北101からの景色
象山からの景色

また、台北101は象山以外の場所からも見えますが、街中で見るとどうしても視界を遮るものが多く台北101の一部しか見えないことが多いです。一方で象山は台北101全体を綺麗に見ることができます。

さらに、台北101は地上から見上げた時に美しく見えるようにデザインされていますが、象山の高さがちょうど台北101の半分から1/3くらいなので、高い位置から台北市内を俯瞰できると同時に台北101を見上げる形になり、まさに絶妙な高さから台北の景色と台北101を楽しめるスポットだと思います。

象山からの景色は台湾の旅行ガイドやパンフレットには必ずと言っていいほど登場しますが、実際に実物を見てみて、それだけ人を惹きつける魅力があることが分かりました。

理由② 驚くほど多様な景色を楽しめる

象山は30分程度で登れる山ですが、頂上に辿り着くまでの短い時間に驚くほど多様な景色に出会えます。

例えば上は山頂付近の写真ですが、背の低い植物ばかりで大きな木は立ち枯れしたり強風で曲がりくねったように生えています。まるで高山の森林限界付近のようで、ものすごく標高の高い所まで登ってきたような錯覚を覚えます。

他にも岩を削って作られた道を登ったり、巨石が転がる場所を通ったりと、短い時間に次々と面白い景色が現れるので、展望台からの景色だけでなく、登る過程も楽しいです。

理由③ 無料で楽しめる

こんなに景色が楽しめる象山なのになんと入場無料です。

理由④ 早朝に行くと混んでおらずストレスが無い

九份のような人気観光地は人でごった返していて、自分の歩くペースで前に進むことができません。また人気フォトスポットは場所取り争いが激しくてすごく疲れます。

早朝の象山は観光客がほとんどいないので、自分のペースで観光でき、フォトスポットでも自分の好きな角度や場所から、気が済むまで写真を撮ることができます。

混雑による疲れやストレスの有無は観光の満足度に対して思った以上に大きな影響を与えます。

理由⑤ 象山付近は治安も良さそうで安心して観光できる

象山周辺は見るからに高級そうなマンションが立ち並んでいます。

象山入口付近にあったこちらのお洒落なマンションも

象山から眺めてみると、屋上にプールがあるものすごく豪華なマンションでした。

このように高級住宅街で街の雰囲気も洗練されており、さらに隣接する象山公園では朝早くから多くのお年寄りが運動に励んで賑わっていたため、象山駅から象山入口に向かうまでは特に治安面に不安は感じませんでした。

また象山に入った後も観光客こそ少ないですが、近所に住むお年寄りが散歩がてら沢山登っているので、早朝でも治安面に不安は感じませんでした。

絶景ポイントと所要時間

象山摂手展望デッキ

象山の中腹、象山入口からの高さ約70m付近(標高90m)にある展望デッキです。象山の入口からの所要時間は10分程度です。

六巨石

象山入口からの高さ約100m付近(標高120m)にあるのが、六巨石です。 象山入口からの所要時間は13~15分程度です。

その名の通り6個の巨大な石がころがっており、巨石と台北101の組み合わせという面白い写真が撮れることで人気のフォトスポットになっています。

六巨石展望デッキ

六巨石の少し先にある展望デッキです。ここが一番、台北市内が綺麗に見えるので時間に余裕のない方や体力に自信のない方は、この景色を見たら引き返しても良いと思います。

山頂

象山入口からの高さ約160m付近(標高180m)にある山頂付近の展望台です。象山入口からの所要時間は21~25分程度です。

象山は山頂に向かうほど台北101から遠ざかるので、頂上の展望台からの景色になると象山の緑が多く入ってきます。

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実際に早朝の象山に登ってみた

象山駅のバス停から歩くこと10分、象山の入口に到着しました。時刻は朝6時14分、早朝にもかかわらず地元の方が沢山階段を登っています。

階段を登っている途中に多くの台湾の方とすれ違いますが、多くの方から你好(ニーホ)と挨拶されるので、こちらも負けじと你好(ニーホ)と返します。

地元の方とのちょっとしたコミュニケーションが楽しいです。

朝の清々しい空気の中、自分のペースで1段1段階段を登っていきます。運動をして少しずつ体が火照ってきたため、早朝のひんやりした空気が心地よいです。

ハイキングコースの途中には所々に象をモチーフにしたオブジェがあります。これはベンチでしょうか。

手すりのデザインも象です。

6時23分、登り始めてわずか9分で最初の展望台「象山摂手展望デッキ」に到着しました。象山の入口からここまで9分足らずでした。

夜は観光客で混み合うこの展望台も、早朝は誰もおらず私が独り占めです。朝焼けの中佇む美しい台北101を思う存分写真に撮ります。

3分ほど景色を楽しんだり写真を撮ったら満足したので「象山摂手展望デッキ」を後にして、さらに上を目指します。

3分ほど階段を登ると、目の前に象山と書かれた石碑が見えてきます。

象山の石碑を越えると、巨大な石が点在するエリアに入りました。6時30分、六巨石に到着です。

こちらには欧米からの観光客と思われる男性が居られて、岩の上で写真撮影をしていました。彼はしばらく六巨石から離れないようなので、一旦近くにある六巨石展望デッキに向かいます。

六巨石展望デッキも他の観光客が居らず、展望台を独り占めにして景色を楽しんだり、写真を撮りまくります。

象山摂手展望デッキよりも30m上がったためか、象山摂手展望デッキよりも台北の奥の方まで見渡せるようになりました。

六巨石展望デッキでも3分ほど景色を楽しんだり写真を撮ったら満足したので、再び六巨石に行ってみると、先ほどの観光客はいなくなっていました。

誰もいない六巨石もしばし鑑賞します。

6時38分、六巨石エリアにトータル8分ほど滞在した後、山頂を目指してさらに階段を登り始めます。

6時44分、山頂付近に近づくと突如、高山の森林限界のような景色が目に飛び込んできました。

周囲は背の低い植物が目立ち、大きな木は長年強風にさらされてきたかのように曲がりくねったり、立ち枯れしています。

すごく標高の高い所まで登ってきたような錯覚を覚えます。

6時46分、象山の頂上に到着。見晴らしの良い所を探して頂上付近を散策していると、展望台がありました。

象山からの美しい景色を目に焼き付けます。

6時49分に象山を下り始めます。帰りは下りなので、ハイペースで降りていきます。

7時6分、象山の入口まで戻ってきました。8時前にはホテルに帰ることが出来たので、ホテルの朝食を食べて、少しくつろいだ後に、もともと予定していた観光に出かけました。

まだ朝が始まったばかりだったのに大満足の体験ができ、この日は充実した一日になりました。

所要時間ですが、登りに21分、下りに15分、途中の展望台での休憩や景色の鑑賞に15分ほど使い、象山観光に要した時間はトータルで51分でした。

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象山の行き方(アクセス)は?

メトロでの行き方

象山はMRT淡水信義線の象山駅が最寄駅です。象山駅に到着したら、2番出口を目指します。

2番出口を出ると目の前に象山公園があるので、その脇にある道を進みます。

400mほど進むと、T字路になっているので左に曲がります。

環球世貿大楼とかかれたビルが見えるので、その右側にある道を進みます。

環球世貿大楼を過ぎると、左手に上の写真のようなマンションが見えるので、ここで右に曲がります。

70mほど進むと、左手に上の写真のような象山入口が現れます。

象山へ行くには、このMRT淡水信義線を使って行く方法が一番便利で確実ですが、MRTは6時が始発のため、それよりも早く象山に向かうには次に紹介するバスやYouBikeを使う必要があります。

バスでの行き方

台北のMRTは始発が6時のため、それよりも早い時間に象山に向かうにはバスを使うことになります。

象山駅に向かうバスではNo.88 shuttleが5時台から運行しているので、基本的にこのバスを利用します。No.88 shuttleバスの始発は5時10分の台北車站(台北駅)発です。

No.88/ No.88 shuttleバスの時刻表はこちら

宿泊しているホテルの最寄り駅が淡水信義線の台北駅~象山駅の区間にある場合、この区間とほぼ同じルートをNo.88 shuttleバスが運行しているため、信義路にある各バス停からNo.88 shuttleバスに乗ります。

宿泊しているホテルの最寄り駅が板南線の忠孝新生駅~市政府駅の区間にある場合、一旦徒歩で新生東路から1km南にある大通り信義路まで行き、そこからNo.88 shuttleに乗ります。

象山駅に着いてからは、MRTで象山に向かう場合と同じです。

信義路は道の中央にバス専用道路が設けられています。バス乗り場はバス専用道路に隣接する形で設けられていますが、台北駅方面と象山駅方面のバス亭が大変区別し辛いので注意してください。

台湾は右側通行のため、象山方面行きのバスは右車線に隣接しているバス乗り場に止まります。

信義路は中央にバス専用道が2車線、両サイドに2車線づつの計6車線の大通りですが、バス専用道以外はすべて象山方面の一方通行になっています。そのため、象山方面に向かって左車線も象山方面に向かう車が走っています。

それを知らないで交通量の少ない早朝に信義路にくると、左車線を走る車を見て「あれ台湾は左側通行だったかな」と混乱してしまうのでご注意ください。

YouBikeでの行き方

YouBikeは台北市のシェア自転車サービスで、台北市内各所に設置されたレンタルステーションからクレジットカードを使って簡単に自転車を借りることが出来るサービスです。

料金は4時間以内は30分ごとに10元、4~8時間は30分ごとに20元、8時間以上は30分ごとに40元で、別途2000元のデポジットが必要です。(デポジットは自転車を返却すれば全額返ってきます。)

自転車は借りたレンタルステーション以外のステーションに返却することも可能ですので、ホテル近くで借りて、象山近くのステーションで返却できます。

象山付近だと、象山公園の南端にYouBikeのレンタルステーションがあり、ここからだと徒歩4分ほどで、象山入口に着きます。

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象山に関する疑問あれこれ

トイレはあるの?

象山の入口に向かう途中の象山公園と象山頂上付近にトイレがあります。

象山公園のトイレの方が綺麗なのと、治安面を考えて象山公園のトイレの使用をおすすめします。象山公園のトイレは、下のストリートビューに映っている公園中央付近にあります。

虫は多いの?

10月下旬の早朝に象山に登りましたが、その際に虫は気になりませんでした。

ただ、象山には虫が多いという口コミもありますので、虫の除けの持参をおすすめします。

お店はあるの?

象山内に売店はありません。また駅やバス停から象山入口に向かう途中にもコンビニなどはありませんので、事前に飲み物等を購入して象山に向かわれることをお薦めします。

ぜひ皆さまも象山の景色を楽しんでください。

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