ヘルシンキ→タリン間は夜行フェリーが断然お得!!エウロパ号乗船記

エストニア旅行情報

ヘルシンキ→タリン間はフェリーを使うと片道約2時間半で行き来できるため、ヘルシンキから日帰りでタリン観光を楽しむ人が多くいます。

ヘルシンキとタリン間はTallink Silja(タリンクシリヤ・ライン)、Viking Line(ヴァイキング・ライン)、Eckerö Lineなど多くのフェリー会社が就航していて選択肢も多いですが、片道約2時間半という単距離航路のため基本的には昼行便になります。

そんな中、あまり知られていませんが夕方にヘルシンキを出港して、翌朝にタリンに着くという個室付きの夜行フェリーがあります。

このフェリーを実際に使ってみたところ、他のフェリーに比べて断然お得だったので、この記事ではエウロパ号の紹介とおすすめポイント、予約から乗船までの流れを解説します。

おすすめポイント

  • 早く予約すればヘルシンキやタリンのホテルに泊まるよりも大幅に安い
  • 観光時間のロスを最小にできる
  • クルーズ旅行を疑似体験できる
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エウロパ号(Europa)の紹介

エウロパ号は1993年に建造された定員は3013人、総客室数1152室の大型フェリーで、エストニアのタリンク社によって運行されています。

もとはフィンランドのシリヤライン社によって建造・運行されていましたが、2006年にシリヤラインがエストニアのフェリー運航会社タリンク社に吸収合併され今に至っています。

船内には7つのレストラン・カフェ・バーのほか、免税店・ギフトショップ、エステティックサロン、スパ、ギッズプレイルームなど充実した施設が整っています。

無料で楽しめるライブ生演奏会が開かれたり、春から秋にかけて北欧は日没が遅いので夜行便と行っても外の景色を楽しむ事ができたりするので、充実した船旅を楽しむことができます。

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エウロパ号のおすすめポイント

早く予約すればヘルシンキやタリンのホテルに泊まるよりも大幅に安い

このエウロパ号のすごい所はその値段の安さ。

ヘルシンキのホテルはどんなに安くても1泊1万円以上しますし、タリンも旧市街内もしくは旧市街に近いホテルを探そうと思うと1室1万円に近い所が多いです。

ところが、季節や曜日にもよりますがエウロパ号は早く予約すれば一番安いCクラス4人部屋が30ユーロから予約できます。4人で利用した場合は一人あたりわずか7.5ユーロです。しかもこれはヘルシンキ-タリン間の運賃込みの料金です。

Cクラスのキャビンの室内(タリンクシリヤライン提供

ヘルシンキやタリンの物価からあまりにもかけ離れた料金なので、予約した時には「何かの間違いじゃないか」・「運賃を別に取られるのではないか」と不安になりましたが、全く問題なく利用できました。

【補足】エウロパ号の個室料金

エウロパ号の最低料金は季節や曜日で変動します。
夏季は冬季に比べて、最低料金が1室あたり20ユーロほど高くなります。

また週末、特に金曜日は高くなるのでなるべく平日に利用するように旅程を組むとお得です。

さらにヘルシンキ→タリン間は格安ですが、タリン→ヘルシンキはヘルシンキ→タリンの倍くらいの料金になります。(それでもヘルシンキのホテルに泊まるより安いです。)

【補足】 キャビンの紹介

実際に私が利用したのはAクラスのキャビンです。

Aクラスはベッド×4、テレビ、シャワー 、トイレ付きの9m²のキャビンで、入口を入ると右にシャワーと洗面台、トイレが付いた2畳くらいのユニットバスがあり、左側にデスク、奥に進むと上写真のように両サイドに2段のベッドがあります。

部屋に入った際は写真のようにセッティングされていますが、寝る時は、たたまれているベッドを手前に倒すとベットメイキング済みのベッドが出てきます。

また長椅子になっている所は、背もたれを手前に倒すとベッドが出てきます。(背もたれの裏側が布団になっています)

Cクラスは基本的にはAクラスと同様の間取りになるようですが、船内の内側の部屋になるので窓が無く、航海中に部屋から外の景色は楽しめません。

それ以外にもBクラスの窓なし2人部屋、2つのキャビンを内側の扉で繋げたコネクティッドルームタイプのファミリールーム、エグゼクティブルーム(下写真)もあります。

エグゼクティブルームは180ユーロほどで泊まることができます。

観光時間のロスを最小にできる

Image by Erkko Vuorensola from Pixabay

タリンを日帰り観光する場合、フェリーの乗船時間だけでも往復5時間かかります。それに加えて港までの移動時間、乗船待ちの時間もかかるので、朝7時半にホテルを出発して夜8時にホテルに戻ったとしても、タリン旧市街の実質滞在時間は5時間半程度になってしまいます。

5時間半だと見所の多いタリン旧市街を駆け足で観光せざるを得ないのでもったいないです。

私のおすすめは、日中ヘルシンキを観光したあとに夜行フェリーでタリンに向かい翌朝タリン着、その日はタリンに一泊して翌日の夜行フェリーでヘルシンキに戻るプランです。

カドリオルグ宮殿

こうするとタリン観光に丸2日を割けるため、旧市街の見どころをすべて廻れる上に、タリンハウスやカドリオルグ宮殿など旧市街以外の名所を観光したり、レストランで美味しいエストニア料理を楽しんだりする事もできるようになります。

夜行フェリーを利用した場合のおすすめのタリン観光モデルコースは、下記の記事を参考にしてください。

クルーズ旅行を疑似体験できる


船内レストランGRILL HOUSE(タリンクシリヤライン提供

現在クルージングがブームになっていますが、エウロパ号も船内設備が充実したフェリーなので、ちょっとしたクルーズ旅行気分が味わえます。

まずクルーズ旅行の楽しみの一つが免税品のお買い物。船内には大きな免税店があって、お菓子から化粧品、アルコール、ブランド品まで様々な商品を購入することができます。

特におすすめなのは、フィンランドの老舗製菓会社、FAZER社のGeishaチョコレートです。ヘーゼルナッツのペーストをミルクチョコレートでコーティングしたもので、とても美味しくて職場への土産にするといつも喜ばれるます。そのためフィンランドに行った際の定番のバラマキ土産にしています。

この免税店では、420gの大入りボックスタイプの Geishaチョコレートがヘルシンキ市内のスーパーよりも20%以上安い値段で買えます。

また、上記のようなタリンクシリアラインのグッズも販売しているのでこちらもおすすめです。上の写真のトートバックは6.9ユーロです。

次に食事ですが、上の写真のグリルハウスの他に、ビュッフェレストラン、カフェテリアコーナーがあり、ひとり2000円くらいから予算に応じた食事を楽しむことができます。

運よく窓際の席をゲットできると、クルーズの醍醐味である大海原を眺めながらの食事が楽しめます。

船内にはキッズプレイルームが備わっていて、お子さんがいる場合には上の写真のようにボールプールや遊具で遊ぶことができます。

またキッズプレイルーム内にはクライミング・ジムもあり、保護者の付き添いの元でボルタリング体験を楽しむことができます。

さらに無料で入れるライブハウスで生演奏を聴いたり

なかなか行く時間がないかもしれませんが、スパも併設されています。

 

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予約から乗船までの流れ

エウロパ号の予約方法

出発日、人数、出発地と目的地の選択

エウロパ号の予約は、タリンクシリヤラインのWebサイトから行うことができます。

カレンダーで出発日を選択して、乗客の人数、出発地と目的地を入力して「ご予約はこちら」と書かれたリンクをクリックします。

 

便の選択

指定した出発日に運行予定の便がリストアップされるので、ベッドのマークが付いた便を選びます。上の画面では5/25の18:30発の30ユーロの便が、エウロパ号になります。

往路の隣に復路の便を選ぶ所がありますが、日帰り利用を想定してデフォルトは往路と同じ日付が表示されています。エウロパ号は出発翌日にタリン着のため、復路便は最低でも翌日の便になります。復路便の日付を間違えない様に注意してください。

 

船室の選択

便を選んだ後に、そのまま画面を下までスクロールするとお部屋のタイプを選択することができるので、希望のお部屋を選びます。部屋を選んで料金を確認したら、「ご予約」ボタンを押して支払い画面に進み、クレジットカードで決済を行います。

予約確認書の印刷

決済が無事に完了すると、上記のようなPDFの予約確認書が届くのでそれを印刷して乗船当日に持参します。

 

エウロパ号乗船までの流れ

ヘルシンキ発のエウロパ号は、ヘルシンキの西地区にあるWest Harbour terminal 1(上写真)から出航します。 公共交通機関を使う場合には、6Tもしくは9のトラムを使うと West Harbour terminal 1の前まで行けます。

出航の20分前にチェックインが締め切られるため、それまでに港についてチェックインを完了させられるようにしてください。

West Harbour terminal 1以外から出航する可能性もあるので、念のためにチケットに書かれたターミナルを確認してください。

West Harbour terminal 1 に着いたら、建物に入りエスカレーター等で2階に上がります。

2階に上がるとセルフチェックイン機があるので、予約票に書かれたReservation numberとSecurity codeを入力します。

チェックイン処理が完了すると、写真のようなチケットが人数分発行されるので忘れずに取り出します。

このチケットは乗船する際に必要になるだけでなく、部屋のカードキーにもなっているので無くさない様にしてください。

下記のゲートを通って待合エリアに向かいます。ゲートでは先ほどのチケットがチェックされます。

こちらが待合エリアです。このエリアにはカフェや売店とトイレがあります。

待合エリアは乗客の人数に比べて椅子の数が少ないので、後から来た人は立ったまま待つことになります。

また私が乗船した時には、乗船開始直前には多くの人でごった返していて、待合エリアの外にまで行列ができていました。

出航の1時間前くらいから乗船が開始されます。長いタラップを歩いて船に向かいます。

乗船後は船内の案内に従ってチケットに書かれた部屋に向かいます。私のチケットの場合は、5712が部屋番号になります。

エウロパ号の下船

エウロパ号は、その日の10時PMくらいにはタリン港に接岸しますが、そのまま船内で一泊します。

朝8時の下船開始時間になると船内放送が流れるので、それ以降であれば船を降りてタリンに上陸することができます。

もう少し部屋でゆっくりしたい場合には、9時近くまで部屋でくつろぐことも可能です。

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ヴィクトリアⅠ号の紹介

ヘルシンキータリン間は2023年10月12日よりヴィクトリア I号による運航に変わりました。

1993年建造のエウロパ号に対してヴィクトリアⅠ号は2004年に建造された船で、客室等がグレードアップされています。

Aクラスのキャビンはこちらのような室内になり快適性が向上しています。

エグゼクティブルームも広くなりました。

船内の設備についてもエウロパ号と同様にレストラン、免税店、ライブハウス、スパ、プレイルームが併設されていて、エウロパ号と同様のクルーズを楽しむことが出来ます。

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