ギリシャと言えばアテネのパルテノン神殿やエーゲ海の島々の白い町並みを思い浮かべますが、ギリシャにはそれ以外にも数々の絶景があります。
ギリシャ旅行の後に、あとから「あの絶景を見るのを忘れた！」とならないために、有名な絶景から日本人にはあまり知られていない場所まで、ギリシャの絶景スポットを紹介します。
目次
ギリシャのザキントス島にあるナヴァイオ・ビーチ
白い大理石の絶壁で外界と隔離されたこの美しい砂浜は、ギリシャでもっともフォトジェニックなビーチで、ギリシャ旅行のパンフレットやデスクトップの壁紙写真などにも良く登場します。
砂浜には、1980年に座礁した密輸船の残骸が佇んでおり、Shipwreck Beachとも呼ばれています。
ナヴァイオ・ビーチはザキントス島の中心街から35kmほど離れており、公共交通機関では訪れることができないので、通常はツアーかタクシーをチャーターして訪れることになります。
ピリオ鉄道 (The Pelion Train)
ピリオ鉄道はギリシャ中部、テッサリア地方のピリオ半島を走る山岳鉄道です。
1895年に開業し、以来76年に渡ってテッサリアの港町ボロスからピリオ山に多くの人や貨物を輸送してきましたが、道路網の発達に伴って利用が低迷し1971年に営業を終了しました。
現在は一部区間が観光鉄道として利用されています。
ピリオ鉄道の特徴は、ナローゲージと呼ばれる非常に幅が狭い線路を使っている所です。
旧カーブが多い山岳路線で列車が曲がりやすいように、また建設コストを下げるために、このような幅の狭いレールを用いており、この狭い線路の上を小柄な蒸気機関車が走ります。
ピリオ鉄道が走るピリオ半島は、湾と山脈が織りなす美しい光景でも知られています。
もし訪れることができたならば、この雄大な景色を目に焼き付けてください。
スコペロス島 (Skopelos)
ピリオ半島のほど近くにあるスコペロス島。
この島は映画マンマミーアの舞台になったことでも知られています。
島にはカラフルな窓や扉で装飾された伝統的な白壁の住居が建ち並び、のどかな雰囲気から家族やカップルに人気のバカンス先になっています。
スコペロス島で特に美しいのがグロッサの街で、丘の上に佇む町から美しいエーゲ海を眺めることができます。
カルパトス島 (Karpathos)
ロードス島とクレタ島の間に位置するカルパトス島
カルパトス島はターコイズ・ブルーの美しい海だけでなく、自然のままの風景や伝統的な村々、島に残る固有の文化が魅力的な島です。
カルパトス島で特に有名なのはオリンポスという村で、村の人たちは普段から伝統的な衣装を身に着けたり、固有の方言を守り続けており、村全体が生きた博物館になっています。
サントリーニ島 (Santorini)
エーゲ海に浮かぶギリシャのサントリーニ島。切り立った島の断崖絶壁に築かれた白い家々と印象的な青いドームは、多くの写真家を魅了してきました。
サントリーニ島で最も有名なこの青いドームを持つギリシャ教会Agios Theodorosは島の中心フィラの北にあるフィロステファニの集落にあります。名前を知らなくても、きっとこの景色は見たことがあると思います。
また世界一美しい夕日が見られるとも言われているサントリーニ島のイア（Oia）
晴れた日には陽が沈むにつれて空がピンク色に染まっていき、クライマックスには美しい街の景色と青とピンクのグラデーションの空が織りなす決して忘れることのできない景色を目の当たりにすることができます。
サントリーニ島には、ここで紹介した以外にも美しい景色が沢山ありますので、詳細は下記の記事をご覧ください。
コリントス運河 (The Corinth Canal)
エーゲ海とコリントス湾を結ぶ長さ約6km、幅25mの運河です。人の手によって削られたこの断崖は最も高い所で63mにもなります。
コリントス運河でショートカットできない場合、エーゲ海からコリントス湾に向かうには350km近く航海してペロポネソス半島を迂回する必要があり、ローマ時代からこの地に運河を作る構想がありました。
しかし、この壮大な運河の実現には2000年を要し、実際に運河が完成したのは1893年でした。
大型船が航行できないため、運河の経済的重要性は低下していますが、人の手で作られた驚異の景色を見るために多くの観光客が訪れており、その文化的価値が高く評価されています。
アテネ (Athens)
ギリシャの首都アテネは、かつてギリシャ文明の中心都市として栄えた街で3400年の歴史を誇る世界で最も古い都市のひとつです。
ギリシャ文明で培われた学術・芸術は、現在のヨーロッパ文明の起源となったローマ帝国に多大な影響を与えました。
アクロポリスに建つこのパルテノン神殿も、ヨーロッパの建築に大きな影響を与えています。
アテネと言うと町中に落書きが多い雑然とした街のイメージがありますが、街をくまなく散策すると息を飲むような美しい光景を見つけることができます。
ここで紹介した以外の美しいアテネの景色については下記の記事をご覧ください。
ガラヒディ (Galaxidi)
かつて海運業で栄えたガラヒディの街は、ターコイズ・ブルーの海にヨットや漁船が並ぶ絵のように美しい海岸を持つ港街です。
この街は60年前まで船でしか訪れることができない陸の孤島でした。
そのため今でもあまり観光地化されておらず、素朴な田舎の雰囲気を味わうことができます。
シミ島 (symi)
シミ島はロードス島の北、トルコとの国境沿いに位置するギリシャ最果ての島です。
フェリーで高い山々に囲まれたシミの港に入ると、狭い入江や急斜面にかわいいバルコニーを持つ黄土壁や石造りの美しい家々が建ち並ぶ、荘厳な景色が目に飛び込んできます。
クレタ島 (Crete)
クレタ島はギリシャ最大の島で壮大な山脈から美しいビーチ、広大な平原など多様な景観を楽しむ事ができます。
クレタ島はかつてヴェネチア共和国に支配されていた時代があり、島の西部にあるハニアの旧市街には、当時の様子を今に伝える町並みが残っています。
またムシムノンの街にも、ヴェネチア共和国の支配下で作られたギリシャで最も保存状態の良い中世の街並みが残ります。
ロードス島 (Rhodes)
エーゲ海の南東端に浮かぶロードス島は騎士の島として知られ、強固な壁を持つ中世の城や石畳の路地、豪華な邸宅など中世の雰囲気を色濃く残す魅力的な島です。
またこの島は世界七不思議のひとつでもある「ロードス島の巨像」でも知られています。
このロードス島で一番の絶景として知られているのが島の東海岸にある小さな町リンドスです。
高さ116メートルの岩山の上に、古代ギリシャの神殿と中世に築かれた城壁が建ち、中腹には白塗り美しい町が広がります。
テッサロキニ (Thessaloniki)
テッサロキニはギリシャ第2の都市で、紀元前4世紀に築かれた歴史ある街です。
1917年大火災が街を襲い、多くの歴史的建造物が失われてしまいましたが、焼失を免れたビザンチン帝国の時代の雰囲気を今に伝える建造物がいくつか残ります。
メテオラ (Meteora)
ギリシャ西北部のテッサリア地方にそびえ立つ奇岩群。かつてギリシャの修道士たちは神に近づくために、命がけでこの奇岩を登り、天に近いこの場所に修道院を築いたといいます。
メテオラはその奇岩が織りなす壮大な景色だけでも大変印象的で心に残りますが、奇岩の上に築かれた他に類を見ない修道院が、メテオラをさらに魅力的な絶景にしています。
ここで紹介した以外のメテオラの絶景については下記の記事をご覧ください。
多様な自然環境を誇り、様々な文化が交錯したギリシャは自然や人が生み出した絶景の宝庫です。
ぜひギリシャを訪れてこれらの絶景を目の当たりにしてください。
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