ロシアのタクシーはボッタクリで有名だったため、いままでロシア旅行時の移動にはメトロやバスなどの公共交通機関を利用していました。
どうしても夜遅くに空港からホテルに移動しなければいけない場合にのみ、空港のタクシーカウンターでタクシーを手配していました。
しかし、今回ロシア版Yahooともいうべきヤンデックス(Yandex)が提供するヤンデックスタクシー(
Yandex.Taxi)というタクシー配車アプリを使った所、超便利で1kmあたり45～90円と格安でタクシーを利用でき、ヤンデックスタクシーが大活躍だったためヤンデックスタクシーの使い方と料金、トラブル回避策を解説します。
実際に利用した際のタクシー代も５乗車分すべて公開します！
目次
そもそもヤンデックスタクシー(Yandex Taxi)とは
ヤンデックスタクシーは2011年にロシアでサービスを開始したタクシー配車サービスで、iOSやAndroidの専用アプリYandex.Taxiでタクシーを手配することができます。
地図上で行先とタクシーのグレード（Economy、Comfort、Comfort＋など）を選択すると、周辺を走るタクシーから最適な車を自動で配車してくれます。
注文時に料金と目的地までの所要時間の目安が表示されるので、ボッタクられる心配はありません。
空港⇔市内を移動する場合には、空港の公式タクシーカウンターで提示された値段よりも半額以下の値段でタクシーを利用できました。
似たようなサービスにUberがありますが、ロシアのUber事業は2018年2月にこのヤンデックスタクシー が買収しており、ロシアではUberは利用できません。
ロシアでUberアプリを立ち上げると、強制的にYandexTaxiアプリのインストールに誘導されます。
ヤンデックスタクシー(Yandex Taxi)を利用した場合のタクシー料金
ホテルからフィンランド駅まで1.8km（95ルーブル≒165円）
グレード：Economy（Hyundai Solaris）
利用時刻：平日午前6時頃
走行距離：1.8km
料金 ：95ルーブル＋チップ
ヘルシンキ行きのAllegro号に乗る際に、ホテルからフィンランド駅に行くのに利用。車はオーダーしてから5分ほどで到着しました。
大きなスーツケースが2つありましたが、エコノミーの車でも問題なくトランクに入りました。
ドライバーさんはかなり親切で、フィンランド駅は国際列車とロシア国内列車で駅の入口が分かれていますが、私達が乗車する列車を聞き出し、Allegro号乗り場がある入口の方へ向かってくれました。
バルチスカヤ駅から宮殿広場付近まで4.4km（171ルーブル≒294円）
グレード：Economy（Hyundai Solaris）
利用時刻：日曜の正午ごろ
走行距離：4.4km
料金 ：171ルーブル＋チップ
ロシア鉄道博物館から運河クルーズ船が出発する宮殿広場付近の船着き場まで利用しました。車はオーダーしてから5分ほどで到着。ドライバーさんはかなり荒い運転でした。
血の上救世主教会からモイカ宮殿まで4.1km（148ルーブル≒256円）
グレード：Economy（Hyundai Solaris）
利用時刻：日曜の14時ごろ
走行距離：4.1km
料金 ：148ルーブル＋チップ
血の上救世主教会の見学後にモイカ宮殿に移動するのに利用。オーダーすると血の上救世主教会前で待機していたタクシーが配車され、すぐに出発できました。
このドライバーさんも黙々と目的地まで運転していました。
イサク大聖堂からワルシャフスキー・エクスプレスまで3.2km（140ルーブル≒240円）
グレード：Economy（Opel）
利用時刻：日曜の18時ごろ
走行距離：3.2km
料金 ：140ルーブル＋チップ
イサク大聖堂見学後にホテル付近に戻るために利用。雨が降り始めたためにタクシーが少なくなっていたのか、少し遠くにいるタクシーが配車されました。
オーダーした時にはタクシー到着まで5分と表示されていましたが、すごく遠回りしたり、周辺を逆走したりして実際には15分ほど待たされました。安い値段で配車されたため、私たちを待ちくたびれさせてキャンセルさせようとしたのかもしれません。
ドライバーさんは非常に不機嫌で、終始ブツブツ言いながら運転していましたが、接客態度とは別にゆっくりとしたスピードで走り一番安全運転でした。
市内ホテルから空港まで18km（664ルーブル≒1160円）
グレード：Comfort（Skoda Superb）
利用時刻：月曜の10時ごろ
走行距離：18km
料金 ：664ルーブル＋チップ
帰国時に市内ホテルからサンクトペテルブルグ・プルコヴォ空港まで移動する際に利用。
荷物が多いのと、空港まで距離があったためワンランク上のComfortのタクシーを配車したところ、Economyの車よりも少し大型で足元の広いタクシーがやってきました。
ドライバーさんもEconomyよりも紳士的な方でした。
行きはプルコヴォ空港の公式タクシーカウンターで手配したところ、市内まで 1,600ルーブルでしたが、YandexTaxiで手配すると60％も安くなりました。
ヤンデックスタクシー(Yandex Taxi)のトラブル回避策
配車をキャンセルさせようとする悪質ドライバーに気を付けよう
タクシーのドライバーは一度オーダーが割り当てられた場合、ドライバー側からはキャンセルできません。
そのため、オーダーを引き受けたくない場合にわざと遠回りして時間を稼ぎ、待ちきれなくなったユーザーに配車をキャンセルさせるような悪質なドライバーがいるようです。
飛行機や列車の出発時間が迫っている時にこのようなドライバーに当たると、大変なことになるので、タクシーだからといって安心せずに時間にゆとりをもって利用しましょう。
女性一人の利用は避けましょう
YandexTaxiで配車される車は、すべてYandexTaxiと提携しているタクシー会社の車です。
そのため全く素性の分からないドライバーの車に乗ることは無く、すごく危険というわけではないですが、ドライバーはほぼ男性のみで女一人で利用するとやはり怖さを感じると思います。昼間でも複数名以上での利用をおすすめします。
また夜間の一人利用は絶対に避けてください。
ヤンデックスタクシー(Yandex Taxi)の登録方法
Yandex.Taxiアプリのインストール
YandexTaxiアプリを利用するには、SMSを使った電話番号の認証を行う必要があります。
ロシア旅行中に通話機能の無い海外SIMを使う場合など、現地でSMSを受信できない場合には現地でYandexTaxiアプリの利用登録ができないので、必ず旅行前に利用登録を済ませましょう。
アプリのダウンロード
下記のサイトからアプリをダウンロードして、インストールします。
利用登録
YandexTaxiアプリを利用するにあたって電話番号の認証が必要になります。
まず、インストールしたYandexTaxiアプリを開きます。
左上のメニューをタッチして、メニューを開きます。
Enter phone numberをタッチします。
電話番号の入力画面に電話番号を入力して、Nextをタップします。
電話番号を入力する際に電話番号の先頭の0は+81に置き換えてください。
例えば、電話番号が090-1234-5678の場合は、+8190-1234-5678と入力します。
ここで入力した番号に、ロシアから国際通話で認証用のSMSが届きますので、ロシアから日本に国際電話をかける時のように先頭の0を日本の国コード(81)に変えないと、認証用のSMSが届きません。
Nextを押して、しばらくすると認証コードが書かれたSMSが届くので、次に表示される画面にSMSにかかれた認証コードを入力すると利用登録完了です。
支払い方法の登録
メニューを開き、Payment methodをタップし、クレジットカードの情報を登録します。
ヤンデックスタクシー(Yandex Taxi)の使い方
ヤンデックスタクシーを利用した配車方法
画面下の「Where to ?」と書かれたボタンをタッチします。
画面下の「Browse the map」と書かれたボタンをタッチします。
行きたい場所に青色のピンを合わせて、画面下の「Done」をタッチします。
タクシーのグレードを選択して「Order」をタップすると、周辺を走るタクシーから最適な車を自動で配車してくれます。
車が決まると、オーダーを受けてあなたの所に向かっているタクシーの場所が地図上にリアルタイムに表示されます。
また、車種や車の色、車のナンバープレートの番号が画面上に表示されるので、近くまでタクシーが来たらそれを手掛かりにタクシーを探して乗り込みます。
目的地に到着すると支払い画面が表示されるので、金額を確認して「Done」をタップすると支払い完了です。
支払いはタクシーを降りた後でも大丈夫です。
また、支払いの際にチップを入力する画面が表示されます。支払いたくない場合には0ルーブルも選択可能です。
ぜひヤンデックスタクシー 活用して、ロシア旅行を楽しんでください。
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